リアルデータとデータサイクル
ビッグデータを収集し分析することの重要性は多くの人に認識されてきている。こうした分野では日本はGAFAのような企業には対抗できていない。
しかし、そうした企業に対しても比較優位に立てるのはリアルデータと呼ばれる分野である。リアルデータとは、病院での治療や診断や処方にかかわるレセプトやカルテなどのデータ、工場の設備に設置されているセンサーが集める情報、スイカ(Suica)などの電子マネーに集まる乗降客の移動情報などで、ここに注力していこうとするのが日本政府の描く成長戦略となっている。
リアルデータを活用し、それを再びリアルな活動に戻すことが求められていて、この循環を専門家はデータサイクルと呼ぶ。具体的には、IoTによりデータを集め、それをネットワークで集積し、AIなどを活用してそのデータを分析し、分析結果をロボットなどの駆動装置で表現するということが行われる。
こうした循環によりシステムを高度化し、経済成長を推進していくことが期待されている。